ベランダの王子さまガクト君

f:id:camelulu:20201011155113j:plain

夕方5時過ぎ

いつも寝てる時間

水苔に潜っている

ガクトがあまり動かなくて済むように

メープルシロップを大顎の手前に置いておく

 

食事して帰宅

カゴを覗くと水苔から出てきている

キュウリの皿が空っぽ

おーいガクトぉといつもの如く手で触れると

動かない

、、、

間が開いてゆっくりと脚が動いた

ふう

でももう歩けないようだ

アルジ、がメープルシロップを口元まで持っていく

口元が僅かに動く

アンテナのようにピンと張っていた触覚は垂れ下がって

次第に弱まっていく命の音

 

十六夜の月あかりに照らされて

 

 

。。。。。。。。