
丘を登って
あのレストランへ行ってみよう
と
二人組み
向かう途中、
何食べる?
ハンバーグ?
ステーキ?
スパゲッティ?
やっぱタンシチューだよ
放射状に広がる町の一角
辿り着いて
カランコロン
こんばんはー
サラダ
蟹クリームコロッケ
タンシチュー
帆立のドリア
一通り頂いたところで
厨房から店主が出てきて歓談
来店が一年以上空いたことを詫びたり
店主の趣味である写真の話などしたり
してると
来月、店を閉じるんだよ
と
。。。
親の介護と65歳になったら辞めると決めていたそうだ
はぁ。。。
ちょっとした記念日だったり
ちょっとした嬉しいことがあったときに
行きたくなる町のレストラン
またひとつ灯りが消える
その日、客は私たち一組だけ
色々とお話しができた
食後コーヒーを飲んで
ごちそうさまでした
カランコロン
店をあとにする
厨房に見える店主の佇まい
忘れない