烏警察
ある朝
隣室のベランダに
3羽のカラスが整列して言うことには
−我々はカラス警察である。
一帯を巡回しているところであります。
何か変わったことなどございませんか。
−おおなんとカラスポリス!
お仕事ご苦労様です。
異状はありません。
−そうですか。それではっ!
バサバサバサー
羽音を立てて飛立って行く
窓を閉め
さっきまで寝ていた蒲団に
また潜りこむ
うとうとしてきたところで
枕元に何かの気配
黒い物体がいる
よく見てみると
カラスポリスの一羽が
ワシの体温と寝息で
ぬくぬくに温めた蒲団で
寝息を立てて
寝ているではないか
−ちょっと、
寝ないでください。
ワタシのお蒲団で。
しっかりパトロールしてくださーい!
擦っても揺すっても
起きる気なし
こうなったら!
カラスポリスの仲間を呼ぶしかない
ベランダに出て
カー!
カー!
カー!
カー!
と
叫び続ける
ゆめを三田。