えんぴつをうまく磨ぎたい願望



小学校にあがったころ
世の中にはえんぴつ削りという
有難いものが普及しつつあった
ぐるぐると手漕ぎのものから
じゃーと電動のものから

父は
学校から帰ってくると
えんぴつを
小刀でといくれた

その磨いでくれた角度が
いまもワタシの
憧れの
角度

近づけないが
めざして
いまも

その匂いは芳しい