おとといの晩、

卒業してから十数年たったいまも交流のある友人の地元へ行く
学生のころ、地元のこと 家族のこと よく話していた
都心から離れるにしたがい駅と駅との間隔が遠のく
電車で一時間ほどのところ
台風の影響か梅雨前線活発なのか
降り出しそうな重い空 暗く
自宅裏の会場まで車で
いつも華やかで光りを放っている彼女だが、
精一杯の笑顔で、きてくれてありがとうという
飾られた写真のひとは、きっとお酒が好きで賑やかなことが好きで豪快な感じ
彼女はこの血を受け継いだんだな よく似ている
同級生が何人か参列して
共に食事をし会場をあとにした
駅までの車のなかで
ここは空が広いよねと彼女の友人がいう
岩手出身のその人は、
彼女に田舎に遊びにおいで、
田んぼがあって自然があっていいとこだからと誘ったことがあるそう
だけど、ここを初めて訪れたとき、
田んぼがあって空が広くて地平線が見えるのに
こんなところで岩手と同じ風景が見られるとはと驚たそうだ
夜の空は暗く 家の明かりが地平線にぼうと灯る
ここが彼女の育った土地
悲しみの笑顔に見送られて