いちごらぶ

都会の夜空は暗くならない
から、
数えられる星の数
いつも”なんか違う”と
感じていること

見上げた夜空には星の光が降りそそぎ
森の声を聴き
潮の音がある
紅い星が西に傾けば夏が終わる
柄杓星のもとに家影
紅い桜花
咲かない金木犀
甘いみそ
さいころ型の豆腐
いちごにはワシミルク

違いは、否定しない
姿は変われど染まらない
異邦人


「春になったら莓を摘みに」
著者:梨木香歩
発行所:新潮社


種族による常識と非常識
ワタシの常識は非常識
それが世界