鵜飼

禁を犯すこと
極みに至ること
超えること

老鵜飼が鵜飼でなければ
旅の僧が僧でなければ
救われることはなかった

鵜飼をなりわいとし
その道を行き
鍛錬し
極める

極めた者にしか
わからない
境地

達すること

そりゃ
面白かろな

ただの
欲深ジジイ
なのか?

濡れ手に粟
濡れ手に粟

ひひひひひっ

どうだ
かかってきやがれってんだ。
生きることに貪欲
生きることに執着

深津氏の舞台、
益々極みにむかっている。
老鵜飼が片膝立てて
座る姿は、
まるで
鵜そのもの
鵜がはねを休めて
まるくなっているかのようだった。